英語がペラペラな韓国人スターの姿により一層憧れが高まる…そんな方も多いのではないでしょうか。
お隣の国、韓国では英語教育に早い段階から力を入れてきただけあり、現在日本の英語教育とは大きな差がついているのはご想像通り。韓国人にとって、英語はもう「第2言語化」しつつあるのです。
今回は、「韓国人が英語を上手に話せる理由は」をさまざまな視点から読み解いていきますね!
韓国の小学生の英語力にアメリカ人もびっくり!
遠い昔に感じますが、15年ほど前我が家で韓国の小学生をホームステイで受け入れた経験があります。
当時11歳だったソウル出身の女の子(ビンちゃん)は、アメリカ人の夫が「すごい!どうやって勉強してるの?」とついつい尋ねてしまった位、流暢な英語で何でも話す事ができたんです!
さらに驚いたのは、ホームステイに持ってきたのは分厚いハリーポッターの本数冊。すでに読み終わって何度も繰り返し読んでいると話してくれました。
その頃は今のようにスマホの存在もなかったというのもありますが、11歳の子が家の中でも本を持ち運び、少しでも時間があれば分厚い洋書の本を開いて読書を楽しむ姿勢がもう驚きでしかありませんでした。
ビンちゃんの話では、週に3回放課後は英語アカデミーに通って、2~3時間アカデミーで英語の勉強をしていて、それを小学校に入ってからずっと続けてきたのだそう。
幼い頃から英語に触れる時間を多く持ち、英語になれる生活を継続してきた成果としての大成功の例ですね!
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韓国人が英語を上手に話せる理由
韓国は外需産業を主とした経済構造を持ちます。
多くの企業がグローバルな視覚で進んでおり、求めるスキルはなんといっても英語です。
こぞって英語学習に力を注ぐこととなりました。
日本人の多くが「英語が話せたらいいなあ」くらいに感じているところを、韓国ではすでに”英語は必須”としているわけです。
韓国人はもともと積極的なので、覚えた英語を外国人旅行者にぶつけます。そのあたり、躊躇がないのですが、これが意外なほど効果を発揮しています。
学んだことは出力してこそ血肉となります。
ネイティブで英語を話す相手に、いわば本稽古を付けてもらっているのですね。
恥ずかしがっていては、いつまで経っても英語が上達しないというわけです。
韓国人は英語を、より効率的に学習するすべを知っています。
・隙間時間を使って、少しでも多くを学び取ろうとします。
・覚えたことは即、実践し、学習内容を完全なものにします。
・オンライン英会話を積極的に利用し、独学では学びきれない部分も補填します。
このように、英語と英語学習は韓国内での日常となっています。
多くの韓国人が英語を上手に話せる理由とは、まさに必然が産み出した結果といえます。
韓国では留学も盛んです。
留学経験がよりレベルの高い学校への就学、大企業への就職や昇進へと関わってくるため、積極的な人が多いのです。
行き先は英語圏全般ですが、アメリカやヨーロッパは遠く対費用の面で少なめとなっており、行き先はフィリピン、オーストラリア、ニュージーランドなどが一般的です。
英語圏の国々へ子供を積極的に短期•長期関わらず留学させたり、子供が幼いうちから母と子の親子留学という留学方法も韓国では主流で普通に行われています。
韓国では小学生でも英語がペラペラ?
韓国では2008年に小学1年生からの英語学習導入が開始されました。
だいたい7歳からの言語学習ということになります。
科学的にも、10歳以前から外国語を習い始めれば、ネイティブと変わらない語学力が身につくとされているのです。
韓国の小学生が、まるで乾いたスポンジが水を吸収するかのごとく、英語をみるみる身に付けていくのも納得できますね。
韓国では日本よりいち早くオンライン英会話が流行し始めたことからも、子どもの英語力がみるみる上達したという成功例が多いそうです。
日本の英語教育もそれにどんどん追いついていきたいものですね。
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韓国の英語教育方法がすごい!
韓国では1997年より小学3年からの英語教育が導入されています。
小学3年で週2時間、小学5年で週3時間ほどが英語学習に当てられています。
それに対して日本の英語の2022年現在の英語教育は、小学校3/4年生で週1回、5/6年生で週2回と、韓国に大きく遅れをとってしまっています。
以下、韓国の小学校で行われる英語授業の例をお伝えします。
「イングリッシュ・センター」
英語の時間になると、生徒は「イングリッシュ・センター」と呼ばれる特別教室への移動となります。
ここは実際の英語圏を模した作りとなっています。ショッピングセンター、病院、カフェ、
空港などを再現してあって、その場へ来たかのように学習するようになっています。
教諭は2人態勢
英語教育での修士号を納めた韓国人教諭とネイティブ・スピーカーの2人が1クラスを受け持ちます。
授業はすべて英語のみ
5年生、6年生の英語の授業は、すべて英語で行われます。
ICTの活用
英語の授業でもICT(情報通信技術)が活用されます。コンピューターなどで音声を聴かたり、モニターから綴りを学ぶのです。
任意参加の英語課外授業制度
週に3時間、任意参加型の英語課外授業が設けられています。もちろん、無料で受けられます。
小学3年生~中学生は、群運営の「英語体験センター」に参加できる
韓国には、自治体の運営する「英語体験センター」が存在します。国内だけでなくアジア
諸国からの留学生も利用できるようになっています。
小学3年生から中学生の生徒は、無料で週に2~3日通うことができます。常時3名ほどのネイティブスピーカーがおり、午前9時から午後3字まで英語を学ぶことができます。
引用:毎日留学ナビ
学校行事に「英語フェスティバル」が開催される
学校の行事として年に1回、「英語フェスティバル」が開催されます。英語劇、ミュージカル、朗読大会などが行われ、優秀な生徒は学外での大会に出場できます。
「英語キャンプ」がある
学校の長期休暇には「英語キャンプ」があります。
普通の授業ではできない内容を受講できる、いわば「英語のための強化合宿」です。
「グローバル海外研修プログラム」制度
地方自治体が実施する制度で、8週間、カナダやオーストラリアで英語研修が受けられます。
渡航費を含めた個人負担額は20%程度と格安で海外での学習・生活体験に参加することができます。
まとめ
韓国は日本とは比べものにならない学歴社会です。進学、就職も熾烈で、競争が社会問題化しているほどなのです。日本でも少し前の時代は、まさにそうでしたね。
さらに、韓国企業は急速なグローバル化が進んでいて、そのために英語は必須となりつつあります。韓国人にとっての英語は、ビジネスに欠かせないスキルです。
誰もが熱心に取り組み、その結果として「英語のうまい韓国人」が出来上がったともいえるのですね。
もちろん、すべてがいいことばかりではありません。小学生のうちから塾通いが一般的で、ストレスも多いという話も聞きますね。
また、小学生から英語授業が導入されたといっても、すべての子供達がついていけているわけではありません。ある調査によれば、1/3の生徒が英語力を身に付けているいっぽうで、残りの1/3は学習についていけていないという報告もあります。
「英語村」という施設も、当初こそよく機能していましたが、インターネットの発達した現在、オンライン英会話利用者が増え人気が高まると共に、英語村などの正節は運営困難となって軒並み廃業していったという事実も….。
日本でも2020年から小学生3年からの英語授業導入が開始されますが、先達の経験をうまくいかしていくことができれば、と願うばかりです。